症例5:側弯症と肩コリのケース
40歳男性が首肩と背中のコリを訴えて来院。この症状は10日前長時間あぐらをかいてから強くなり、整形外科でX線を撮影後、軽度の側弯症と診断された。特に治療は受けていない。検査では、頚部の可動域は伸展と左に倒す動きが制限を受け、左の頭・頚板状筋に痛みが起こる。側弯は胸部が右凸、腰部が左凸の側弯がみられ、脊柱起立筋の緊張も強く、背骨の関節も動きづらい。また、胸腰部の可動域検査では側弯のカーブの変化はあまりみられなかった。
施術では、痛みのでる頭・頚板状筋に対してアプローチするとともに、側弯の戻る方向へ関節の動きをつけていくようアプローチしました。
経過は、6回目には、首肩と背中のコリは落ち着いた。その後は、3週から1ヶ月に一度背骨のメンテナンスをさせていただいております。
側弯症
脊柱を前額面からみた弯曲を側弯といいます。側弯は機能的側弯と構築的側弯に分けられ、機能的側弯は痛みや筋骨格系のアンバランスにより引き起こされるもので、構築的側弯には先天的なものや特発性といわれる原因のわかっていない側弯が含まれます。
今回のケースでは特発性の側弯症により背骨にカーブができることにより背骨や筋肉にかかる負担が大きくなり、関節の可動域が制限され、筋肉の緊張が強くなっていると考えられます。この特発性側弯症の背骨をまっすぐにすることは難しいですが、カイロプラクティックの施術で、関節可動域の向上、筋肉の緊張を抑えることで、症状の緩和をすることはできます。
症例4:脳腫瘍による右半身麻痺
58歳女性が左大脳半球の脳腫瘍による右半身麻痺を訴えて来院。これは1年前からあり、グレード3のグリオーマである。治療としては手術で取り除く事ができないため、放射線治療と新薬のデモダールの服用を行っている。その他、リハビリ等は全く受けていないという。
神経学的検査を行った結果、腱反射、瞳孔反射、眼球運動など全て左大脳の機能低下が示唆される結果となり、顔面神経、聴神経などの脳神経系の機能低下もありました。そして、筋力については、特に下肢の筋力がなく、持続的な筋収縮が行えませんでした。この為、左大脳を賦活させる刺激を加えるのと、下肢の筋のトーンを高める治療を行い、3回目で聴覚神経の改善が見られ、5回目で下肢が徐々に力が入る様になってきた事を実感してもらえました。現在も週1回で治療は続けています。
脳腫瘍
脳腫瘍と一言で言っても様々な種類があり、できる場所によって症状は異なってきます。カイロプラクティックにおいて、脳腫瘍がなくなる事は決してないでしょう。しかし、QOLという見解で捉えるとできる事はたくさんあると考えます。関節や筋肉のバランスをとるだけでも体が動かしやくなり、本人としては非常に楽になるわけです。病院の方で脳腫瘍の治療を行い、カイロプラクティックでリハビリ的な治療を行う事は、その患者さんにとって非常に有意義な事であると考えます。
症例3:吐き気と呼吸のしづらさ
37歳女性が吐き気と呼吸のしづらさを訴えて来院。この症状は半年前から始まったが特にきっかけはない。病院では自律神経失調症と診断を受けたが特に薬の服用などはしていないという。
神経学的検査を行った結果、左小脳の機能低下がありました。この為、小脳の機能を改善させる刺激を加えていくと、酸素飽和濃度が95から98に改善。そして、骨盤の関節の動きの悪さにより、お腹の筋の張りが強かった為、これに動きをつけたところ、呼吸を無理なく行えるようになりました。
その後2回の治療で症状はほぼ軽減し、今はメンテナンスに移行しています。
自律神経失調症
小脳の機能低下があると時々、血圧や脈拍、吐き気などの自律神経に関わる症状を呈する場合があります。これは小脳と副交感神経に密接な関係がある為です。自律神経失調症で重要な事は、なぜ自律神経のバランスが崩れてしまったのかという原因です。特にカイロプラクティックは自律神経に対して影響を与える事ができる治療法だと考えます。
症例2:背中の痛みと胃の痛み
61歳女性が、胃の痛みと背中の痛みを訴え来院。この症状は 1 ヶ月位前から始まり、何をしたというわけでもなく気がついたら今の症状が始まっていたという。
病院で胃カメラなどをとったが特に異常はなかった。
この方の場合、まず胃の前面の筋肉が異常に硬くなっていたため、その硬くなった筋肉を緩め、その後胃に神経を送っている背骨のレベル( T'7 )の関節に刺激を加えていきました。
その後5回の治療で改善し、今は月1回でメンテナンスに来られています。
-体性内臓反射-
内臓器は全て自律神経系によって機能しています。そして、自律神経系は背骨や骨盤から出ています。この為、背骨に何かしらの問題があった場合、その異常感覚が内臓に伝わり『痛み』として認識されるケースがあります。
カイロプラクティック治療では、その背骨の異常感覚を起こしている原因を取り除き、内蔵器に働きかけるわけです。
症例1:全身のだるさ(全身倦怠感)
32歳男性が全身の倦怠感と、時々起こるパニック症状を訴え来院された。
この症状は 1 年位前に、人間関係のもつれによって会社を辞めてからはじまり、今は仕事をしていないという。医師に診断を受けたところ『統合失調症』であると診断され、薬の服用と月 1 回のカウンセリングをうけているが、変化が思わしくないという。
統合失調症とは簡単にいうと、ドーパミンという物質が低下する事によって精神的に不安定になる状態をさします。この方の場合、神経学的検査をおこない、反射の検査などをした所、右側の大脳の機能低下が疑われました。この為、右側の大脳を賦活させる刺激を与える事を軸とし治療していった所、 20回弱の治療でパニック症状がでなくなり社会復帰する事ができました。
-左右の大脳の違い-
一概には言えないのですが、比較的左脳の場合にはポジティブ脳であり、右の脳はネガティブ脳だといわれます。だからといって左の脳を鍛えるトレーニングしただけですぐにプラス思考的な考え方になるわけではありません。
重要な事は左右のバランスがとれている事が一番重要なのです。




