症例

股関節の痛みに関する症例

30代女性 妊娠8カ月目に起こった左股関節の痛み

来院4週間前に旦那さんが運転するオートバイにまたがろうとした際、 右足を挙げた瞬間に左股関節にズキッとした痛みを感じた。その後違和感が続いたが2週間が経過した辺りから痛みが激痛に変わってきた。
現在は膝にも痛みを訴えるようになったが、これは股関節をかばっているせいで痛くなってきた。

来院時の症状

来院時には杖を突いて足を引きずるようにして来院した。左足を前に出すことが困難なほど悪化していました。
お腹が大きくなっていることもあり、かなり歩くのが苦痛な様。
座っている状態では痛みは全く感じないが、足を突いたり歩くときに股関節に突き刺すような痛みを感じる。また、前屈時にも同様の痛みがある。

施術後の経過

1回目の施術は患者が訴えている痛みの部位である鼡径部の筋肉の柔軟性を回復することに集中した。
施術後は股関節を挙げる動作が少し楽にはなったがまだ帰りには杖を突きながらかなり痛そうに帰って行った。
2回目の施術時には当初の場所である鼡径部よりも内腿と外腿の痛みを訴えていたのでその部位に対し同様の施術を行い、テーピングで固定した。帰りは初回より痛みは軽減したようだがまだ痛みは強い状態が残っていたようであった。足を引きずりながら帰って行った。
3回目の来院時は鼡径部の痛みは大分いいが、まだ杖を突いての来院だった。
腰を回すと股関節自体がゴリゴリいって痛いという主訴に変わっていた。
これは最も痛い部分が和らいだ為に根本的な部分が浮き出てきたと考えられた。
そこでもう一度患者に発症時の詳しい話を聞いた。患者は「バイクにまたごうとした瞬間に全体重が左の股関節にかかった感じがした」と言っていたのでその状況からどのようなことが考えられるのかを考察した結果、股関節が圧縮、圧迫された事によって関節自体が最も痛んでおり、周囲の筋肉や靭帯はそれをかばうための結果的な痛みであると考えた。
その状況から股関節が圧迫されたのであれば関節の隙間を広げてあげたほうが効果が出ると考え、持続的な股関節の牽引を行った結果、今までにないくらい痛みが軽減した。帰りには痛みがあるもののかなり軽い状態で帰っていった。
旦那さんに牽引方法を指導して施術を終了したが後日電話でかなり症状が改善されたと報告を受けた。

担当:八住コメント

妊婦さんには腰痛になるケースが多いですが、この方の症状はかなり酷い股関節障害でした。
妊娠によって身重な状態だったためバイクにまたがるときに片足にかかる負荷がかなり大きかったと考えられました。その為、股関節が圧迫されてかなり強度の痛みが出たと思います。
その時は痛みが少なかったので放置してしまったのが良くなかったのでしょう。4週間後には杖なしでは歩けない状態にまで悪化していました。
初回時は股関節を支えている靭帯や筋肉が直接的な痛みを出しているのだろうと考えていましたが、実際にはそれらの組織は2次的に痛みを出しているだけであって、根本的には股関節自体の圧迫による痛みだったので、初回は少しの改善しか見られなかったのだと思います。
しかし、施術後の反応があまり改善されなかったのがむしろ他の要因を疑うのに良いきっかけになりました。
1回の施術ですぐに効果をあげられる場合もあるし、そうでない場合もありますが、早期回復を目指して最大限の努力を私たちはしています。
ですので、この症例を読まれる皆様にも効果がすぐに出なくても1回や2回で諦められず、しばらくチャンスをいただけたらと思います。


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右股関節の痛み

社会人で週末などに地域の草野球チームに所属していて、半年前から右股関節に違和感を感じ始めた。

違和感がうずくような痛みに変わり、走りづらくなってきたため、整体へ1ヶ月ほど通院しても痛みは引かず、次第に内腿に肉離れのような痛みが生じるようになり、痛み止めを飲みながら別練習をしていたが、痛み止めも効かなくなってきたため、練習ができなくなってしまった。
整形外科では、グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)と診断を受け、リハビリを続けているが、2か月近くまともに練習が出来ず、全く改善する兆しがみられない為にカイロプラクティックを検索してご来院。

 

グロインペインの多くは内転筋の異常が原因となっておりますが、今回のケースでは腰椎から股関節に付着する腸腰筋(腹筋の奥にある筋肉)が非常に過緊張状態にありました。よくお話しを聞くと、腰痛もここ最近酷いようで、椅子からの立ち上がりなどが辛かったようです。

その過緊張状態の腸腰筋を手技によってゆるめ、バランスを崩してしまっている骨盤に矯正を入れることによる数回の施術で痛みが軽減。5回目にはランニングが出来るまで改善。

またトレーニングを再開して頂く上で、ストレッチの指導やトレーニング中のフォームの指導をさせていただくことで通常の練習に復帰できるまでに改善。

現在は仕事や練習でどうしても出てきてしまうお身体の不調を月に1回のメンテナンスで改善して頂いている。

グロインペイン症候群

グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)とは、スポーツ選手などに多くみられる股関節周囲に起きる痛みの事です。原因は様々ですが、主に股関節や太ももの内側に付く恥骨筋や内転筋の異常です。
最初は下腹部や恥骨周囲に疼くような痛みがあり、悪化すると徐々に痛みが強くなり股関節を動かす事が困難になってきます。
股関節に対するオーバーワークが問題なので、安静にしていても改善してきますが、カイロプラクティックでは問題となっている筋肉、股関節に対して効果的にアプローチすることで早期改善を促します。

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左おしりの痛み(坐骨神経痛)

この症状は 2 年前から始まった。一度整体に通い、改善方向にむかったが治りきらず再発。

この人の場合、骨盤に歪みがあり、仕事がデスクワークな為、臀部にいつも負担がかかっていました。
この為、坐骨神経が筋肉の間を通る部位が硬くなり、坐骨神経を圧迫したものと考えます。


治療は硬くなっている臀部の筋肉が付着している、骨盤の関節へのアプローチとその筋肉を緩める操作、

家庭での簡単なエクササイズを行いました。


その後2回の治療で劇的に痛みが変化し,その後は定期的にメンテナンスで通われており、再発せずに生活されています。

 

 

-梨状筋症候群-

坐骨神経痛といってもその原因は様々です。

椎間板ヘルニア、背柱管狭窄症などが、絡んでいる場合もあります。

その中で梨状筋症候群というのは、骨盤付近に付いている梨状筋の下を坐骨神経が通過する所の、

筋肉が硬くなってしまい坐骨神経を圧迫し、痺れや痛みをひき起こすことをいいます。

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