頸椎の不安定性が関係している首の痛み
25歳男性が首が落ち着かなく、首の中が痛いと訴えて来院された。
この症状は5年前に空手をやっていた時にあり、1ヶ月前から再発したという。今は重い荷物を仕事をしていると悪化し、寝返りや長時間立ってるときつくなる。腕にかけての症状はない。
検査では、頚椎の3番から6番の関節間に痛みがあり、関節のゆるさがみられた。
首を反らす筋肉の緊張が強く、おじぎする筋肉の力が入りづらい。
また、関節のゆるさがみられた上下の関節は動きの制限がみられた。
治療では、緊張の強い筋肉を緩和するとともに、ゆるさのみられる上下の関節に対して施術をおこなった。経過は、初回から症状の軽減は見られた。しかし、お仕事の負担から一進一退が続き、おじぎをする筋肉のエクササイズを行っていただいた。6回目の施術時には首の落ち着かない感じと痛みは見られなくなった。
頚椎ハイパーモビリティー
今回の男性のように頚部に強い付加が何度も加わることにより、頚椎が動き過ぎないようにする役割を持つ靭帯がゆるくなってしまう。
その結果、筋肉が代わりに働き、緊張が強くなる。また関節の動きが悪い部位があると靭帯や筋肉へのストレスはさらに強いものとなってしまい悪循環がおこってしまいます。
このケースでは痛みを起こしている部位ではなく、上下の関節の動きの悪い部位と力の入りづらい筋肉に対して治療やエクササイズの処方を行い改善することが出来ました。