肩コリと姿勢
20代女性
主訴、肩こりの悪化と頭痛の頻度が多くなった。
経過、もともと肩こりがあり姿勢悪くなると後頭部にかけて頭痛が出やすか った、最近朝起きてからも頭痛がでていたので来院。以前は腰痛に悩んでいたが、最近は肩こりの方が気になるようになっていた。
検査、頚部前屈・側屈で疼痛と可動域低下、上部僧帽筋に圧痛、スウェイバック姿勢による頭部前方位
評価、スウェイバック姿勢による体幹の不安定性が根本にあり、上方の歪みが進んだことで頭部を安定させるため、筋の過緊張が起きたのが原因ではないかと説明。
施術、胸椎の後湾を前方にモビライゼーションと股関節前面の硬さをリリースし、正中に戻すように施術しました。上部頸椎にもモビライゼーションを行いまいた。
術後、頚部の疼痛軽減と可動域増加、上部僧帽筋圧痛軽減しました。
今後の計画として体幹のトレーニングを提案し、体の状態に合わせて施術とトレーニングで体幹の安定性を獲得していく説明をしました。
上位交差性症候群
チェコのブラディミア・ヤンダ教授により、緊張して短縮しやすい筋肉と伸ばされて筋力低下をする筋肉が、Xのようにクロスした状態で、筋肉バランスの機能障害が起こることを発表されたものです。
横から見た首と肩のアンバランスのことを言います。
肩の端にある骨の肩峰と外耳が垂直にあるのが正常と言われていますが、頭部が前方にずれることで前後上下の筋肉バランスが崩れたことをいいます。


