長時間の座位による腰痛
30代男性。この腰痛は、営業から内勤へと、職場環境が大きく変化した6年前に発生。
症状は長時間の座位によって出現する。また、気温の低い時や重いものを持った時には症状が悪化する。この方の腰は、腰椎の3番と4番の間にある関節が、ある一方向で動きが減少したため、腰の関節にかかる負荷が増加した事が原因で痛みを起こしていました。
治療としては、うつぶせの状態で腰の周りの筋肉の過剰な緊張を取り除き、次いで動きの悪い3番と4番の間の関節に動きを付ける矯正を行ったところ、座っているときの腰の痛みが徐々に消えていき、3回の施術で改善しました。
現在は月に1回のメンテナンス治療を受けられ、長い時間座っていても痛みが出ることはなくなりました。
腰の関節の動きと神経
腰の椎間関節は身体を曲げたり伸ばしたりするときに大きく動きます。長時間の座り仕事等で悪い姿勢が続く事で上下左右にある関節のうち、いづれかに動きの制限が起きることがあります。
背骨の関節からは神経が伸びていて、関節の動きが悪くなるとこの神経の機能が低下して筋肉を緊張させたり、血流を低下させて痛みを引き起こします。