妊娠中の腰痛
28歳妊婦が腰痛を訴えて来院。
妊娠5ヵ月位から段々、痛みが増しており今は左臀部~左膝関節まで痺れを伴っている。
病院では『坐骨神経痛』と診断をうけたが、治療は受けていない。この他、両足のむくみが強いという。
検査をすると、骨盤の関節に強い圧痛が見られ、この関節の動きを見てみると、過剰に動きがありました。この為、周りの筋肉の機能を高め、骨盤に安定性を持たせていく治療を行った所、3回の治療で改善しました。今は安心して予定日を待っています。
仙腸関節ハイパーモビリティー
生理中、妊娠中は『リラキシン』という女性ホルモンがでます。
これは、靭帯を弛緩させる役割があり、骨盤の仙骨と腸骨との間の靭帯にも緩みがでます。
この為、骨盤が不安定になり、ズレてくると痛みが出てくるのです。
痛みとは簡単にいうと危険信号です。
つまり、動きすぎている関節も、動きがなくなった関節も、正常な関節から逸脱している事には変わりありません。
この為、神経が『この関節はおかいしぞ!』という信号を脳に伝えます。
そうするとその信号を痛みとして感じるのです。