首・肩こりに関する症例
肩の痛みがインナーマッスルのアンバランスと関係しているケース
この症状は、慢性的で左腕をまわした時に気になる。 また、肩こりも数年前からあり、デスクワークにより悪化する。
昔、中学・高校時代、部活動でテニスをやっていた。
腕や手への痺れなどはみられない。
検査では、肩関節の外転・外旋の動きが制限されており、肩を内外側へ回す筋肉が硬く、その中でも外側へまわす棘下筋が痛みを起こしており、内側へまわす肩甲下筋の力の入りづらくさがみられた。
そのため、施術では肩関節の内外へまわす筋肉のアンバランスと肩関節に対してアプローチをおこなった。
肩後面の痛みは2回の施術で検査所見の改善がみられ症状はなくなった。
慢性的な肩こりについては5回目の施術では大きく改善されていた。
回旋腱板(ローテーターカフ)
ローテーターカフとは、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つの筋肉の総称であり、肩関節を安定させる働きを持つインナーマッスルです。
肩甲骨から上腕骨へ水平に付着するため、肩をまわす動作や上げ下げの動作時に重要な働きをするのですが、長時間のPC作業等で肩を同じ姿勢で維持する場合などでこれらの筋肉がアンバランスとなり、結果、肩の運動時に痛みを起こすということが多くみられます。
変形性関節症による首から右手にかけての痛み、しびれ
50歳男性が、首から右手にかけての痛み・しびれを訴えて来院された。
これは3週間前に寝違えてから始まった。同じ様な症状が20年前にムチ打ちになった後に起こったことがあるとの事
。X線では頚椎の6番と7番の神経のでる関節の間(椎間孔)が狭くなっていると診断され、ビタミン剤を処方されたが変化がなかった。
神経学検査では触覚で1、2、3指背側が知覚鈍磨、痛覚・反射・筋力検査では問題なし。
神経ストレステストも陰性。可動域検査において、首を反らす動作と右へ倒す動作で首の右側から右手123指にかけて電撃痛が走る。
また、椎間孔が狭くならないようにした状態で上記の動作を行うが痛みはみられない。背中の筋肉の張りも強く、胸椎・腰椎のスプリングも減少している。
このため、施術では神経を圧迫しづらくするよう、椎間孔を狭めないよう関節に対してアプローチをすると共に、首を反らす右に倒す動きの負担を減らす様、関節・筋肉に対しても施術した。
7回目の施術から肩の症状は落ちついてきて、9回目の施術後では首を反らす右に倒す動作での電撃痛はみられない。肩から腕にかけての痛みもみられなくなった。現在も、施術継続中。
頚椎変形性関節症
変性関節疾患とは、軟骨の変形や減少、軟骨下骨の変形、そして関節周囲の軟部組織の異常を特徴として、主として中下位頚椎に起こり、脊椎の退行性変性(椎間関節の関節症とルシュカ関節の変性は椎間孔内に骨棘を形成)の結果、神経根圧迫症状を起こす。
頸椎の不安定性が関係している首の痛み
25歳男性が首が落ち着かなく、首の中が痛いと訴えて来院された。
この症状は5年前に空手をやっていた時にあり、1ヶ月前から再発したという。今は重い荷物を仕事をしていると悪化し、寝返りや長時間立ってるときつくなる。腕にかけての症状はない。
検査では、頚椎の3番から6番の関節間に痛みがあり、関節のゆるさがみられた。
首を反らす筋肉の緊張が強く、おじぎする筋肉の力が入りづらい。
また、関節のゆるさがみられた上下の関節は動きの制限がみられた。
治療では、緊張の強い筋肉を緩和するとともに、ゆるさのみられる上下の関節に対して施術をおこなった。経過は、初回から症状の軽減は見られた。しかし、お仕事の負担から一進一退が続き、おじぎをする筋肉のエクササイズを行っていただいた。6回目の施術時には首の落ち着かない感じと痛みは見られなくなった。
頚椎ハイパーモビリティー
今回の男性のように頚部に強い付加が何度も加わることにより、頚椎が動き過ぎないようにする役割を持つ靭帯がゆるくなってしまう。
その結果、筋肉が代わりに働き、緊張が強くなる。また関節の動きが悪い部位があると靭帯や筋肉へのストレスはさらに強いものとなってしまい悪循環がおこってしまいます。
このケースでは痛みを起こしている部位ではなく、上下の関節の動きの悪い部位と力の入りづらい筋肉に対して治療やエクササイズの処方を行い改善することが出来ました。
野球のピッチャー等に見られる、首、肩の痛み、腕のしびれ
以前から違和感はあったが」、2ヶ月前から投げた後に首と右肩の痛み、腕のしびれを強く感じるようになった。
整形外科を受診し、X線を撮影したが異常はみられなかった。
検査は、神経学検査では触覚・痛覚・反射・筋力すべて正常。
右小円筋と三角筋の緊張が強く押圧時と右肩関節の外旋・外転時に症状が誘発された。
野球肩に対するカイロプラクティックアプローチ
治療では、緊張の強い筋肉への緩和操作後、右肩関節と頚椎に対してアプローチを行った。
治療経過は3回の施術で症状は軽減、4回目ではキャッチボールを長くやった時のみでてくる状態まで改善。
四辺形間隙症候群
四辺形間隙症候群は、首からでている腋窩神経の絞厄障害(神経が挟まれる)である。
四辺形間隙とは小円筋・上腕三頭筋長頭・上腕骨・大円筋で囲まれている部分のことをいい、この間を腋窩神経が通る為、野球やボート競技のような腕を使う運動選手に多くみられます。
良性発作性頭位目眩(BPPV)
57歳女性が肩こりとめまいを訴えて来院された。
この症状は半年前から始まり、朝ベットから起き上がる時や、体位を変えた時に顕著に見られるという。
耳鼻科で診察を受けたが、特に大きな問題はなくストレスが原因ではないかと言われたという。
神経学検査で、聴覚(内耳神経)は問題がなかった。
しかし、平行をつかさどる三半規管のうち、右後半器官の機能低下が見られ、頭部を右後ろに倒すとめまいと眼振が誘発された。
良性発作性頭位目眩(BPPV) に対するカイロプラクティックアプローチ
エプリー法という方法で、三半規管の耳石にアプローチをかけ、右後半器官を賦活させる刺激を与えた。
また頚椎に強いねじれと筋肉のしこりがあったのでそれらに対してもアプローチしました。
症状は週に2回の治療を3回続けたところ改善しました。
-良性発作性頭位目眩症(BPPV)-
この症状は、身体のバランスをとる三半規管の問題で起こります。
三半規管の中には『耳石』というものがあり、これが転がる事で平行感覚を保つのですが、何かしらの原因でこの耳石に異常をきたすとめまい感がでてきます。
この為、この耳石の位置さえ正常に戻してやれば症状は消えます。
その方法としてエプリー法などの簡単なエクササイズがあります。
しかしカイロプラクティックはこういった治療法だけではなく、普段から頭の位置が曲がっていれば当然、耳石の位置も変わってきますので頭部の位置を正常に戻すといったアプローチも加えて行います。
胸郭出口症候群による右腕のしびれ、肩こり
27歳男性が、右上肢の痺れとそれに伴う肩こりを訴えて来院。
これは5年前から始まり、最近痺れの方が強くなってきているという。本人は重いショルダーバックを右肩にかけているのが原因だと考えている。
まず、上肢における感覚、反射、筋力を調べると全て問題はなく、頚椎ヘルニアを疑う検査も陰性でした。
次に鎖骨と第一肋骨の間を狭くする付加をかけると、症状が誘発され、脈の減弱もみられたました。このため、鎖骨と第一肋骨の関節の動きを調べていくと、胸鎖関節という関節に動きの制限があり、そこにアプローチを行っていきました。
症状は5回の治療で改善され、今は月に一回のペースでメンテナンスを行っています。
-胸郭出口症候群-
胸郭出口症候群とは首から腕にいく神経の束(腕神経叢)が圧迫される状態です。
この方の場合は鎖骨と第一肋骨の間が狭くなり、神経の通るトンネルが小さくなったために痺れがでてきたのです。
これは比較的サラリーマンの方が多いように感じます。
つまり、重い荷物を肩にかける事で、物理的に鎖骨と第一肋骨の間を狭くしてしまうわけです。
せっかく症状がとれても、この行為を日々続けるとまた再発してしまいます。原因は日常生活の中にある事が多いのです。
側弯症による背中、腰の痛み、肩こりのケース
40歳男性が、背中、腰の痛み、首や肩、背中のコリを訴えて来院。
この症状は10日程前、長時間あぐらをかいて座った後に強くなり、整形外科でX線を撮影後、中程度の側弯症と診断された。
病院では根本的な治療は難しく、保存療法をしながらの経過観察を言い渡されたが、痛みが続いたので当院に来院。
検査では、頚部の可動域は伸展と左に倒す動きが制限を受け、左の頭・頚板状筋に痛みが起こる。側弯は胸部が右凸、腰部が左凸の側弯がみられ、脊柱起立筋の緊張も強く、背骨の関節も動きづらい。また、胸腰部の可動域検査では側弯のカーブの変化はあまりみられなかった。
施術では、痛みのでる頭・頚板状筋に対してアプローチするとともに、側弯の戻る方向へ関節の動きをつけていくようアプローチしました。
経過は、3回目には、首肩のコリは落ち着き、5回目には背中、腰の痛みが改善された。その後は、3週から1ヶ月に一度背骨のメンテナンスをすることで症状は安定している。
脊柱側湾症
脊柱を前額面からみた弯曲を側弯といいます。側弯は機能的側弯と構築的側弯に分けられ、機能的側弯は痛みや筋骨格系のアンバランスにより引き起こされるもので、構築的側弯には先天的なものや特発性といわれる原因のわかっていない側弯が含まれます。
今回のケースでは特発性の側弯症により背骨にカーブができることにより背骨や筋肉にかかる負担が大きくなり、関節の可動域が制限され、筋肉の緊張が強くなっていると考えられます。この特発性側弯症の背骨をまっすぐにすることは難しいですが、カイロプラクティックの施術で、関節可動域の向上、筋肉の緊張を抑えることで、症状の緩和をすることはできます。
胸郭出口症候群による右腕のしびれ、肩こり
27歳男性が、右上肢の痺れとそれに伴う肩こりを訴えて来院された。これは5年前から始まり、最近痺れの方が強くなってきているという。本人は重いショルダーバックを右肩にかけているのが原因だと考えている。
まず、上肢における感覚、反射、筋力を調べると全て問題はなく、頚椎ヘルニアを疑う検査も陰性でした。次に鎖骨と第一肋骨の間を狭くする付加をかけると、症状が誘発され、脈の減弱もみられたました。このため、鎖骨と第一肋骨の関節の動きを調べていくと、胸鎖関節という関節に動きの制限があり、そこにアプローチを行っていきました。症状は5回の治療で改善され、今は月に一回のペースでメンテナンスを行っています。
-胸郭出口症候群-
胸郭出口症候群とは首から腕にいく神経の束(腕神経叢)が圧迫される状態です。この方の場合は鎖骨と第一肋骨の間が狭くなり、神経の通るトンネルが小さくなったために痺れがでてきたのです。
これは比較的サラリーマンの方が多いように感じます。つまり、重い荷物を肩にかける事で、物理的に鎖骨と第一肋骨の間を狭くしてしまうわけです。せっかく症状がとれても、この行為を日々続けるとまた再発してしまいます。原因は日常生活の中にある事が多いのです。
肩こりがひどいと出現する頭痛
この症状は5年前からあり、仕事が忙しかったり、肩が張ってきたなと感じた時に出てくるという。
症状が出たときには、市販の薬を服用しているが最近効果がなくなってきた。
楽になる時はお風呂に入ったり体を暖めた時に楽になるという。
この方の訴えを見ただけでも、筋肉が大きく関係している事が分かる。
触診を行うと後頭部の筋肉が硬くなっており、頚椎の2番目(C2)の関節の動きも悪くなっていた。
体のどの部分でもそうだが、関節が硬くなってしまうと筋肉がそれを補い、
結果筋肉に過度のストレスをかけてしまいます。
この時にどれだけ筋肉を緩和させてもまた再発してしまうのです。
この為、関節と筋肉にアプローチを行い、3回で症状が改善されました。
-緊張性頭痛-
上部頚椎から頭部にかけて太い神経(大後頭神経)が出ています。
この時、首の筋肉の間を通過していきます。何かしらの原因によってこの筋肉が硬くなってしまうと、
神経を圧迫し、後頭部にかけて頭痛という症状になるのです。
カイロプラクティックでは、この筋肉に対するアプローチはもちろんですが、
その神経が出ているレベルの背骨にもアプローチをしていきます。
頭痛に対するカイロプラクティック治療は比較的効果が早めにでる事が多いと感じます。