NECK-SHOULDERS

首・肩

胸郭出口症候群による右腕のしびれ、肩こり

27歳男性が、右上肢の痺れとそれに伴う肩こりを訴えて来院された。
これは5年前から始まり、最近痺れの方が強くなってきているという。本人は重いショルダーバックを右肩にかけているのが原因だと考えている。

まず、上肢における感覚、反射、筋力を調べると全て問題はなく、頚椎ヘルニアを疑う検査も陰性でした。

次に鎖骨と第一肋骨の間を狭くする付加をかけると、症状が誘発され、脈の減弱もみられました。このため、鎖骨と第一肋骨の関節の動きを調べていくと、胸鎖関節という関節に動きの制限があり、そこにアプローチを行っていきました。

症状は5回の治療で改善され、今は月に一回のペースでメンテナンスを行っています。

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは首から腕にいく神経の束(腕神経叢)が圧迫される状態です。この方の場合は鎖骨と第一肋骨の間が狭くなり、神経の通るトンネルが小さくなったために痺れがでてきたのです。
これは比較的サラリーマンの方が多いように感じます。つまり、重い荷物を肩にかける事で、物理的に鎖骨と第一肋骨の間を狭くしてしまうわけです。せっかく症状がとれても、この行為を日々続けるとまた再発してしまいます。原因は日常生活の中にある事が多いのです。

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