関節の不思議
こんにちは。冨田です。
湿度が高くて洗濯物が乾かなくて非常に困る今日この頃です。
また、地球の反対側では日本代表がスコスコにされてましたがW杯まであと1年、何とか持ち直して欲しいです。特に長友選手は怪我をしてからかなりパフォ
ーマンスが落ちてしまった様な気が・・・。それだけ膝というのはアスリートにとって生命線なんだと改めて感じました。
さて、今日はその膝。というか膝を含めた関節の特に軟骨についての話です。
長友選手も怪我をしてしまった半月板。この半月板は受け皿のような形をしていて膝の安定感を高める役割を担っている軟骨です。軟骨は硝子軟骨と線維軟骨、弾性軟骨等の種類がありますが、半月板は線維軟骨で出来ています。ちなみに、ヘルニアでよく耳にする椎間板も線維軟骨です。
その線維軟骨で出来ている半月板、安定感を高めるとともに負荷を分散させる役割もあります。
また、半月板を含めた軟骨には血液循環がほぼありません。ではどのようにして栄養を得ているのかと言うと、滑液と呼ばれる関節の滑りを良くする液体から得ています。この滑液は関節の運動と荷重によって、細胞と細胞の間に滑液の出入りを促し、軟骨細胞の栄養補給を行っています。
なので、損傷後のリハビリを含めたケアは程度と回復度合いにもよりますが、なるべく早い方が望ましいのです。
ちなみに。関節の軟骨表面の摩擦係数は0.005~0.02。氷と水の摩擦係数が0.03、氷と鉄が0.05、人工関節が0.1~0.3という数字と比較すると驚異的な数字です。
まだまだ科学が人の身体を再現できる日は遠そうですね。
冨田