症例

膝の痛みに関する症例

ランナー膝

30代男性。ランニングをした後、階段を降りる時に右ひざに痛みが出現した。
この症状は1年前に出現し、右ひざから股関節の外側に沿った痛みが出ることも特徴。
検査の結果、右の大腿筋膜張筋及び腸脛靭帯の圧痛が強く、同時に骨盤の外側から太ももと膝の外側に特徴的な痛みが出現しました。
この筋肉の過剰な緊張を取り除き、この筋肉を支配する神経が出ている第3/第4腰椎の椎間関節を施術していきました。
その結果、3回目の施術が終わるときにはほぼ痛みも消えており、現在は3週間に1度のメンテナンス治療と、フォーム改善指導で、再びランニングを痛みなく行っています。


 

腸脛靭帯炎

大腿筋膜張筋は、骨盤の外側から腸脛靭帯を通り、膝にかけて付着します。ランナーに良く起きる症状のためにランナー膝という別名があります。
膝の外側と大腿筋膜張筋が、走行時の膝の曲げ伸ばし運動と、膝が内側に入るフォームにより捻られるように引っ張られることで筋肉に炎症が起きます。
炎症によって血流量が増大し、過剰に緊張した筋肉に痛みの物質が溜まることで痛みを引き起こします。
ランナーの初心者の方やオーバーロードの方にとっては非常に痛めやすい部位であり、走行時のフォーム改善と根本的な治療が第一です。

このページの先頭へ

腰痛とO脚

この症状は4年前からある。

長時間のデスクワークにより痛みが強くなり、入浴など体を温めると軽減する。また、脚に症状はないがO脚が気になる。

検査では腰部の関節のの可動域が減少し、反らすと痛みが悪化。

O脚の検査では下肢の内旋・屈曲の筋肉の力が入りづらく、姿勢では片側の骨盤の上昇と左右の内反膝(O脚)がみられた。

仙腸関節の動きも制限されていたので、治療では動きの制限されている関節と筋肉にアプローチをした。

5回の治療で腰痛は消失し、腰の可動域は増加した。O膝に関しても施術とエクササイズとによって改善。

現在は、メンテナンスに移行。

 

O脚(内反膝)

内反膝とは、いわゆるO脚と呼ばれるもので、大腿骨長軸に対して脛骨長軸が内側へ傾いている状態のことをいいます。成人の脚の角度(脛骨長軸と大腿骨長軸の角度:FTA)は、個人差はありますが170~175°が正常範囲とされています(生理的外反)。
原因としては、関節の形成不全などの先天性のものと、後天性のものに分けられます。
そして後天性の中では、基礎疾患からのものと骨盤や股・膝関節のアンバランスからのものがあり、カイロプラクティックではこの骨盤や股・膝関節のアンバランスに対しアプローチしていきます。

このページの先頭へ

太ももの痛み

30歳男性が右の大腿(太もも)外側が痛いと来院。

この症状は一週間前から始まり、長時間座るとでる。特に座って体を左に倒すと顕著にでてくる。


検査では右の大腿筋膜張筋と腸脛靭帯の緊張が強く、押すと痛む。そしてこの筋肉が付着する骨盤の関節の動きの制限がみられる。

治療では、始めは大腿筋膜張筋の緊張を緩めることからアプローチし、その後問題のある骨盤、股関節・膝関節に対して施術を行った。3回の施術で大腿外側の症状はなくなった。次回、座り姿勢を指導した上で3週間後に状態を確認する予定である。

 

座り姿勢

一番特徴的であったのは、体を左に倒して座ることで、この患者様の場合は右の大腿筋膜張筋の緊張が強かったので常に引っ張られた状態で痛みが出ていました。今回のケースのように偏った座り姿勢を続けることにより、骨盤や下肢がアンバランスとなり、症状を訴えるケースは多くみられます。

このページの先頭へ

転倒後の膝の痛み

この痛みは先日、走っていて激しく転倒して膝を打った時から始まった。

 

2週間後に大事な試合があったのでそれまでにプレーできるようにしてほしいということで来院。

まず視診で、明らかに膝関節の内側の辺りが腫脹していました。

内側の靭帯を伸ばす方向に持っていくと痛みがでたので靭帯も損傷していることが分かりました。

この為、まずは固定と圧迫の意味を込めてテーピングをしてそのまま氷水に足をいれてもらいました。そして、またテーピングを巻いて初日の治療は終了しました。

2日目は腫れ、痛み共に軽減していたので、初日と同じアプローチをかけた後に足の骨の動きが悪い所に動きをつける操作を行いました。

その結果2週間後の試合に出場する事ができました。

-関節捻挫-

捻挫の簡単な定義としては、靭帯損傷があるという事です。
非常に多く見られる症例でありご経験された方も少なくないと思います。
この場合、初期の対応でその後の予後が大きく変わってきます。
重要な事は、『圧迫』、『冷却』、『挙上』の3つです。
圧迫と挙上で腫れを抑えます。
腫れると言う事は血管が拡張しているので冷却をする事によって血管を収縮させ腫れを抑えるのですが、冷却することで痛みも軽減させることが出来ます。
冷却は0度以下の水で冷やす事がポイントになります。
カイロプラクティックでは炎症が治まった後に、足の個々の関節や筋肉をチェックしてアプローチをかけます。そうする事により、より早く改善し、癖になるのを防ぐことが出来ます。

このページの先頭へ

膝の後ろの腫れ

この症状は半年前から始まり、病院でBeker嚢腫と診断されている。


病院での治療としては穿刺をして水を抜いているが、何回抜いても再発を繰り返し痛みも出現してきた為、当院を訪れた。

 

触診をした所、確かに膝の後面に大きなしこりを感じました。痛みは曲げた時に顕著に出現。

可能性として、このしこりが邪魔をして膝を曲げる動作が著しく制限を受け、関節から痛みがでてきたものと考えます。

この為、関節に動きをつける事で滑液の潤滑を促進させる事を目的に施術を行いました。

3回位で痛みは消え、定期的な治療を続けた結果しこりも小さく収まりました。

 

-Beker嚢腫-

膝の後ろにはたくさんの『滑液』と呼ばれるものがあります。
関節は骨と骨とのぶつかり合いです。この為、オイルのような物が人間にも必要でありこのオイルの役割を果たすのが、滑液です。いわゆるヒアルロン酸はこの滑液の成分になります。

Beker嚢腫は滑液が入っている袋に炎症をきたし、滑液が流出し、しこりの様なものを作ります。そうなると、水を抜く治療を病院で行うのですが、頻繁に再発するケースがあります。
そういった場合、カイロでは関節の動きを滑らかにする施術をしたり、炎症を起こしている滑液の袋を見つけ、炎症を取り除いて循環をよくする施術を行います。そうすることで、再発を繰り返すケースでも痛みをコントロールし治癒する事は可能です。

このページの先頭へ

リハビリ中の左膝の痛み

この痛みは 4 年前から始まり、医者には変形性膝関節症であると診断されている。


治療としては、軟骨を増やす治療を行ったり、リハビリに週2回通っているが最近痛みがひどくなってきた気がすると訴えた。

検査を行うと、足の前面の筋の張りと、膝の関節における運動制限が示唆されました。


この為、これらを改善させるように膝の関節の動きの改善を目的としてカイロプラクティックマニピュレーションを行いました。

4回程度で強い痛みは消え、その後はこれ以上変形が進まないように予防的な治療を続けています。

 

変形性膝関節症

30代以降の膝の痛みは変形性膝関節症の可能性があります。

意外にも女性に多く見られます。女性はホルモンのバランスの関係上、カルシウムが不足しがちだからです。

この為、一般的に男性よりも女性の方が、骨密度が低下したり、骨変形が起こりやすくなります。

変形性膝関節症は痛みを我慢して放っておくとどんどん変性が進んでいきます。

動かさないと関節部分の骨や軟骨の新陳代謝が行われないからです。

なるべく早く痛みをとって関節を動かす事によって、変形をより良い状態で抑えるのが最善の策といえるでしょう。

このページの先頭へ

このページの先頭へ