症例7:ヒールを履いての足首の痛み
この女性は2週間前から足首の痛みが強くなり、またつまずきそうになることがあるという。きっかけは久しぶりに高めのヒールを履いてからで、今までにもこのようなことがあったという。
検査をすると、足首の関節(距腿関節)動きが制限され、つま先を上に曲げづらく、関節の間に痛みがある。つま先を下へ動かす動作は問題なし。そして、ふくらはぎ(下腿三頭筋)の緊張は強く、前面の第三腓骨筋・前脛骨筋の力が入りづらい。
そのため、足の前後の筋肉のバランスを整えるとともに距腿関節へ施術を行った。
施術後、つま先を上に曲げづらさは軽減しており、2回目の施術後関節の間の痛みはみられなくなった。
距腿関節
足首の関節は体重のかかる力を和らげ、体を支え推進し、平衡を保つ働きがあります。そして、この部分は外傷や姿勢からくるストレス(今回は高めのヒール)を受けやすく、関節機能が障害され症状を引き起こすことがあります。その中で距腿関節は足を上下に曲げることが主な運動となります。
症例6:太ももの痛み
30歳男性が右の大腿(太もも)外側が痛いと来院。この症状は、一週間前から始まり、長時間座るとあらわれる。特に左に体を倒して座っていると顕著にでてくる。それ以外では気にならない。
検査では右の大腿筋膜張筋と腸脛靭帯の緊張が強く、押すと痛む。そしてこの筋肉が付着する骨盤の関節の動きの制限がみられる。治療では、始めは大腿筋膜張筋の緊張を緩めることからアプローチし、その後問題のある骨盤、股関節・膝関節に対して施術を行った。3回の施術で大腿外側の症状はなくなった。次回、座り姿勢を指導した上で3週間後に状態を確認する予定である。
座り姿勢
一番特徴的であったのは、体を左に倒して長時間座ることで、骨盤が捻られた状態で座ることにより、この患者様の場合は右の大腿筋膜張筋が常に引っ張られた状態で緊張が続いていました。今回のケースのように偏った座り姿勢を続けることにより、骨盤や下肢がアンバランスとなり、症状を訴えられることは多くみられます。
症例5:右下腹部の痛みと足のむくみ
この症状は年々程度がひどくなってきているという。最近では右下腹部の痛みもでてきており病院で検査を行ったが盲腸などの問題はないという。
検査を行ったところ、右ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋が全て弱化しており踵の関節にも動きの悪い所が見受けられた。また、右下腹部では検査の結果、大腸と小腸の移行部にある弁(回盲弁)に問題があった。この為、これらの問題を主体に施術を行った所2回目の施術時に右下腹部の痛みが消失し8回目の施術時には仕事終わりにもむくみを感じなくなったという。
むくみ
まず心臓のポンプ作用により動脈は全身に血液を送ります。その後毛細血管を経て静脈に入り血液は心臓に戻ってきます。この症例の事だけの事をいうと、ふくらはぎの筋肉がポンプ作用の働きを行い血液を心臓に返さなければなりません。しかし、筋肉が弱くなってしまうとポンプの力が弱まり足に水がたまってしまうのです。また、腎臓や心臓、大腸、小腸などの内臓器に問題があってもむくみは強くなってしまうので注意が必要でしょう。
症例4:転倒後の膝の痛み
この痛みは昨日、走っていて転んだ時から始まったという。
まず視診で、明らかに内側のくるぶし辺りが腫脹していました。内側の靭帯を伸ばす方向に持っていくと痛みがでました。この為、まずは固定と圧迫の意味を込めてテーピングをしてそのまま氷水に足をいれてもらいました。そして、またテーピングを巻いて初日の治療は終了しました。2日目は腫れ、痛み共に軽減していたので、初日と同じアプローチをかけた後に足の骨の動きが悪い所に動きをつける操作を行いました。その結果2週間後の試合に出場してもらう事ができました。
-関節捻挫-
捻挫の簡単な定義としては、靭帯損傷があるという事です。非常に多く見られる症例でありご経験された方も少なくないと思います。この場合、初期の対応でその後の予後が大きく変わってきます。重要な事は、『圧迫』、『冷却』、『挙上』の3つです。圧迫と挙上で腫れを抑えます。腫れると言う事は血管は拡張しているので冷却をする事によって血管を収縮させ腫れを抑えるのですが、冷却のもう一つの目的は鎮痛効果というのも含まれます。この為、0度以下の水で冷やす事がポイントになります。カイロプラクティックでは炎症が治まった後に、足の個々の関節や筋肉をチェックしてアプローチをかけます。そうする事により、より早く改善に向っていくのです。
症例3:膝の後ろの腫れ
この症状は半年前から始まり、病院でBeker嚢腫と診断されている。
治療としては穿刺をして水を抜いているが、何回抜いても再発を繰り返し痛みも出現してきた為、当院を訪れた。
触診をした所、確かに膝の後面に大きなしこりを感じました。痛みは曲げた時に顕著に出現。可能性として、このしこりが邪魔をして膝を曲げる動作が著しく制限を受け、関節から痛みがでてきたものと考えます。この為、関節に動きをつける事で滑液の潤滑を促進させる事を目的に行いました。3回位で痛みは消え、今は10回目ですがしこりも小さくなってきています。
-Beker嚢腫-
膝の後ろにはたくさんの『滑液』と呼ばれるものがあります。関節は骨と骨とのぶつかり合いです。この為、オイルのような物が人間にも必要でありこのオイルの役割を果たすのが、滑液です。もう少し分かりやすくいうと、ヒアルロン酸がこの滑液の成分にあたります。この症状は滑液が入っている袋に炎症をきたし、滑液が流出し、しこりの様なものを作ります。そうなると、水を抜く治療を病院で行うのですが、再発は免れないでしょう。カイロでは関節の動きを滑らかに行ったり、炎症を起こしている滑液の袋を見つけ、炎症を取り除いていきます。そうそても尚、再発を繰り返すケースもありますが痛みをコントロールする事は可能です。
症例2:足の裏の痛み
この症状は長時間の歩行や、車の運転をすると出てきて、ひどい時には足底に『ピリッピリッ』とした感覚を覚えるという。
検査をした所、筋力、感覚、反射などの神経的なものについては異常がありませんでした。
しかし、両側とも足のアーチがなくいわゆる偏平足の状態になっていた為、アーチを形成するような治療とテーピングを施しました。
これにより6回の治療で、疲れを感じなくなりました。
-足におけるアーチ-
足のアーチには2通りあって、『縦のアーチ』と『横のアーチ』があるわけです。
このアーチがある事によって、足の裏にかかる負担を少なくしているのです。
この為、足の裏が疲れれるからといって、足の筋肉をいくら緩めてもまた再発してくるのです。
カイロプラクティックは症状における原因に目を向けます。
症例1:リハビリ中の左膝の痛み
この痛みは 4 年前から始まり、医者には変形性膝関節症であると診断されている。
治療としては、軟骨を増やす治療を行ったり、リハビリに週2回通っているが最近痛みがひどくなってきた気がすると訴えた。
検査を行うと、足の前面の筋の張りと、膝の関節における運動制限が示唆されました。
この為、これらを改善させるように治療を行い10回程度で強い痛みは消え、今現在は2週間に1回のペースで来院されており、これ以上変形が進まないように予防的な治療を続けています。
変形性膝関節症
この場合特に女性が多く見られます。女性は閉経した後ホルモンのバランスが変化し、どうしても骨におけるカルシウムが減少していく傾向が強いのです。
この為、一般的に男性よりも女性の方が、骨密度が低下したり、骨変形が起こりやすくなります。
カイロプラクティック治療によって一度変形した骨を元に戻す事は不可能です。
しかしながら、『痛み』というのは神経系によって引き起こされるわけです。
カイロプラクティック治療における本来の目的は“神経系のバランス”をとる事なので、治療により痛みをコントロールする事はできるのです。
また定期的に関節を動かす事によって、変形していくスピードを緩くしていくという予防的な意味もあるわけです。




